名にし負わば ― 2017年09月13日 08時52分
田舎の山道を草木を眺めながら歩いていると、
垂れさがった木の間に小花を見つけた。
薄いとろりとしたクリーム色で、1cm位の大きさ。
はて、お茶の花に似ているけど、今頃はお茶の花は咲かない。
何の花かなと思って写真に撮り、あとで検索した。
で、名前は サネカズラ
古文の授業では必ず出てくる
名にし負(お)はば 逢坂山(あふさかやま)の さねかづら 人に知られで くるよしもがな 三条右大臣(25番) 『後撰集』恋・701
のサネカズラでした。
学生時代はどのようなものか疑問も抱かず、今まで全く知らなかった。
実物の可愛いこと。
花弁は堅いロウで出来た人工の花のよう。
身近に昔の人が読んだ花があったなんてこれまで知らなかったのが惜しい。
カズラというだけで、あの田舎では目の敵にされる、葛の一種と勘違いしていたのだろう。
育った田舎にこのようなものまであったなんて、ちょっと感激した。
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