エルミタージュ幻想2017年10月15日 09時37分

兵庫県立美術館で10/3からエルミタージュ美術館展が開催されてます。

そこで、昨日は館内のホールで「エルミタージュ幻想」という映画が上映されました。

県立美術館の上には名物のカエルがカムバック。この前(9月)にはなかったのに!


このどぎつさ。美術館らしくて好きかも。


美術館のエントランスには、展示作品の大きなパネルが。

ティツイアーの作品<1538年>の部分



クラーナハの作品<1530年頃>


スルバランの作品<1660年頃>


とオールドマスター 西洋絵画の巨匠たち

と副題がつくように、重厚な作品が多そうです。

しかし今回は、展覧会はまだ日にちがあるのでスルー。


映画鑑賞だけにしました。

エルミタージュ美術館は、当初ンクトペテルブルグの冬宮内にエカテリーナ女王の私設美術館として設立されました。

現在は300万点以上を所蔵し世界3大美術館の一つと言われています。

その美術館内を舞台として、ピヨートル大帝の時代からニコライ2世の栄華の時代まで時間が流れるままの長回しという手法で映像美を映画化したもの。

内容は、ちょっとわかりにくいストーリーでした。

幻想ですから、フィックションだらけなのかはわかりませんが、エルミタージュの中の美しいこと。

特に、ニコライ2世の時代の舞踏会のシーン。豪華で美しいこと。農奴を犠牲にした貴族たちの豪勢さ―これがロシア革命につながるーとはいうものの、その舞踏会が終わるところで、映画は終わりです。暗いロシア革命を暗示したのでしょう。

その後何が起きたかを知っている後世の人たちにとっては物悲しいストーリーでした。

美しい文化は、豪華な貴族やブルジョワ階級がいないと生まれないと実感。

ただ、ロシア革命後美術館の所蔵数は増えたそうなので、ソビエトが文化を決して粗末にしなかったことは後世の人々にとって賢明なことだと思いました。

今回の展覧会はルーベンスやレンブラントなどの巨匠たちの作品が出品されてます。

ルネッサンス、バロック、ロココ。。。ちょっと重いなあ。